たぬきのちらうら

適当に、好きなことを書く。おもにシャニマス

何故ゲーマーは軽々しく「ガイジ」という言葉をつかえるのか。

「ガイジかよあいつ」
「ガイジムーブかましたったわスマソ」

だの。

軽々しく、なんでもない侮蔑の言葉としてガイジという。
そこが本当に理解できないし、相容れない。
もちろん、もはやネットスラングと化した一種の蔑称であり、
障がい児を貶めるつもりで使っている人が少ないのは理解している。

それでもやっぱり、理解できない。

別に僕は育ちがいいわけでもない。
ただ普通に小学校のころ、道徳の授業やクラスにいた知的障害を持つ子との交流を経て、
障がい者を差別してはいけない。」
という教育を受け、知見を得た。
大人になってからは、興味の一環で、
特に知的障害を持つ人たちとかかわる仕事をしている人に
いくつかのお話を聞かせていただいた。

そもそも、ゲームの向こうにいる人間が、
本当に障害を持つ可能性だってあるのだ。
後天的に身体障害者になってしまった方もいるかもしれない。
そういう想像力を持っていれば、
ガイジなんて言葉、軽々しく使えないはずだと思っている。

僕がゲーマーでありながらゲーマーとあまり仲良くなれないのには、
そういう想像力の足りない人間が嫌いだからというのがあると思う。





「は?何言ってんだこいつ。俺をバカにするのか?」
と、怒らせてしまったなら申し訳ない。
一個人の意見である。
頭のおかしい人間の文章だと思って、
ブラウザバックしていただくのがいいと思う。

「自分の周りにはそんな人いないし楽しいけどなー」
と思われた方。
とても素敵なゲームライフを送っていることだと思う。
どうか、今のコミュニティを大切にしてほしい。




半生をネットの世界とオンラインゲームで過ごしてきた僕は、
様々なゲームでいろいろな人と交流してきた。
その中には親のように僕をかわいがってくれた人から、
もう何年も付き合いのある友人まで。
いい人にもたくさん出会ってきた。
幸い、今FF14を一緒にプレイしている友人たちは、
僕よりも人格のできた人ばかりで、
良識ある社会人としてゲームを楽しんでいる。
一緒にゲームをしていて楽しいと思える人たちがいることは、
とても恵まれた環境であるとも思う。

だが、親しんだコミュニティを出れば、
なかなか受け入れがたい性格をしている人とも良く出会う。
人格に問題があるのではと疑いたくなるくらい、
言葉が汚かったり、他人に対する態度が横柄だったり。
そういう人ばかりではないというのは理解しているが、
リアルの世界で人間として出会う人たちなら、
到底簡単には見せないような性格がすぐににじみ出てくる。
プレイミスを激しく責め立てたり、
自分より下手なプレイヤーがいれば、下僕のように扱っていいと思っている。
ゲームの腕前=偉さだとでもはき違えているのか、
高難易度コンテンツや対人FPSなどでは特に、
そういった人が目立ってくるように思う。

そして、その人たちは必ずと言っていいほど、
「ガイジ」
という言葉を使うのである。


結局のところ、想像力の問題だと僕は思っている。
リアルなら目の前に人がいるからこそ、
軽々しく厳しい言葉はつかえない。
ただ、顔が見えない相手、声しか知らない相手になら、
横柄な態度も取りやすいのだろう。
つまるところ、同じ人間が画面の向こうにいると、
考えられない人が、少なくないのだと。


FF14がいまだにギスギスオンラインだと言われたりするのも、
プレイヤー側の想像力不足による、
配慮のない言葉遣いが原因なんじゃないだろうか。

ゲームは本来楽しいもので、
素晴らしい楽しみ方をしている人もたくさんいる。
何か、トラブルが起こるのであれば、
ほとんどの場合、人に起因しているんだから。



なんて、愚痴を書いたのは、
自戒の意味を込めてなのと、
FF14の最新レイドにて散々な目にあったからである。
もうFF14なんてやりたくないなぁと心に傷を負ったチームメンバーもいた。
なんともなんとも。

目の前のプレイヤーすべてが、人間である。
そんな当たり前を今一度、しっかり胸に刻み付けていきたい。

少なくとも、軽々しくガイジなんて言葉を使うのは
辞めたほうがいいのではないかと、僕は思うのです。